井上久男×宮﨑知己 シリーズ「自動車王国日本の現在値」は、自動車関連事業に進出後、不正会計の疑いが持ち上がったニデック(旧名日本電産)について、前回に続いて深掘りします。不正会計問題を調べてきたニデックの第三者委員会はこのほど不正会計を疑われることを生んだ企業風土、ガバナンス体制だけでなく、創業者永守重信氏ら幹部役員がどのような行動を取っていたかまで詳しく調べた報告書を発表。会社側は会長、副社長、CFOを含む主要役員の3月3日付の辞任や、役員の報酬返上や、現旧役員の職務執行に関する法的責任を調査する「責任調査委員会」の設置を発表しました。第三者委員会の平尾覚委員長は、記者会見で、金融商品取引法上の虚偽記載に当たるのかと問われると、当たるとの認識を示しました。証券取引等監視委員会など当局の判断が注目されます。監査法人や社外取締役はニデック中枢の不正会計を疑われる行為をどうして見抜けなかったのでしょう。両者も責任が問われる可能性もあります。