超大国が国際法に違反して、戦争を仕掛けたいときに戦争を仕掛けるようになった。イラク戦争しかり、ウクライナ戦争しかり、イラン戦争しかりだ。戦後築き上げられた国際的な秩序は機能を失ない、絶望感が広がる中、カナダのカーニー首相がスイスで開かれたダボス会議で、「中堅国」、ミドルパワーに結集を呼びかけた。カーニー氏は現状認識として戦後生まれた国際的秩序は断絶し美しい物語を語る時代は終焉を迎えたと述べた。その上で、超大国にものが言えるよう、中堅国が手を取り合うことで力をつけ、重要鉱物やAI、半導体などの分野で自律性を確立し、手を携え、人権、持続可能な開発、連帯、民主主義、自由主義、領土と主権の一体性、法の支配など、近代国家が築き上げた価値観を構築し直し守り抜こうと協力を求めた。カーニー氏は日本の結集にも期待しているようで来日し自らの考えを説明した。日本は乗るのか乗らないのか。戦後の秩序が崩壊しつつある中、判断を迫られる時期はすぐにでも来るだろう。