世界最大の電池メーカーである中国のCATLのナトリウムイオン電池が中国の自動車メーカーのEV(電気自動車)に実装された。EV用の電池の主役の座はリン酸鉄リチウムイオン電池などリチウムが占めていたがナトリウムがその座を狙い始めた。
ナトリウムは南米のアンデス山脈地方や中国に偏在するリチウムと違って、世界中の国が容易に入手が可能な物質。資源の争奪戦や資源開発に伴う公害問題はまず起きない。
ナトリウムイオン電池はリチウムイオン電池に比べエネルギー密度が小さく、EVの場合航続距離が満充電で350km程度と、リチウムイオン電池に劣る。
とはいえ、安全性やコストではリチウムイオン電池を凌駕し、充電放電の繰り返し回数もリチウムイオン電池の10倍多く、寒冷地にも強い特性を持つ。
リチウムイオン電池の次はリチウムを使いながらも安全性が高いとされる全固体電池が本命と見る向きもあったがナトリウムイオン電池のほうが先に社会実装された。
電池の技術向上は、発電にムラがある風力発電や太陽光発電といった再生可能エネルギーの平準化につながり、再生可能エネルギーを主力電源の座に押し上げる役割を果たすことにつながる。
ナトリウムイオン電池の技術力の更なる向上が期待される。