【29+14、どう解く?】その解き方に隠れた"男女差"
違いは生まれ持った能力ではなく、教室でつくられている
「29+14は?」と聞かれたら、あなたはどう計算しますか?
筆算のように一の位から順に解く人もいれば、「29は30に近いから、30+14して1を引く」と数を組み替える人もいる。この解き方の違いに注目した、インディアナ大学のルビエンスキー教授らの研究(2025年、British Journal of Educational Psychology掲載)をご紹介しました
・3問すべてを"習った通りの手続き的な方法"で解いた割合は、男子18%に対して女子52%
・手続き的な解法をあまり使わなかった生徒ほど、初見の問題解決課題の正答率が統計的に有意に高い
・高校生213人と成人810名、別々の2つの研究が同じ結論にたどり着いた
では、これは生まれつきの能力差なのか?
研究チームの答えはNoです。
鍵は「先生を喜ばせたい」という気持ち。この気持ちが強い生徒ほど習った通りに解く傾向があり、その傾向は女子に大きく偏っていた。真面目に先生の期待に応えようとする姿勢そのものが、解き方を方向づけていた可能性がある――つまり、男女差は教室の中でつくられている可能性があるということです。
放送では他にも:
・「査読付き論文」とは何か?プレプリントやOECD報告書との信頼性の違い
・創造的な問題解決と関連する「空間能力」は後から伸ばせる
・相関研究としての限界と、日本への適用の注意点
・「わかった人?」ではなく「どう思いますか?」教室の問いかけ一つで変わる積み重ね
子どもの可能性を左右するのは、教室の文化と教師の関わり方。ここにこそ、教師という仕事の面白さと探究のポイントがあります。
この探究に飛び込みたい方。Teach For Japanフェローシップ・プログラムは8月31日まで応募受付中です。ぜひご検討ください。
#TeachForJapan #ティーチフォージャパン #教育心理学 #ジェンダーギャップ #算数 #創造性 #問題解決力 #学習者中心 #教室文化 #教員採用 #先生になる