2021年に同じ詩をUPしていました。
今回の録音の方が明るくて軽い。
自分のなかに心境の変化があったのではないかという気がします。前回は「けふといふ日」が去っていくのを惜しいと思っていたのかもしれません。今回は(去るなら去れ!)と思っているのか…。選んだBGMも少し違う。面白い変化だと思います。
前回の録音はこちら。↓
https://stand.fm/episodes/617806610052ab000777630f
「けふといふ日」 室生犀星
時計でも
十二時を打つときに
おしまひの鐘をよくきくと、
とても 大きく打つ、
けふのおわかれにね、
けふがもう帰つて来ないために、
けふが地球の上にもうなくなり、
ほかの無くなつた日にまぎれ込んで
なんでもない日になつて行くからだ、
茫々(ぼうぼう)何千里の歳月に連れこまれるのだ、
けふといふ日、
そんな日があつたか知らと、
どんなにけふが華(はなや)かな日であつても、
人びとはさう言つてわすれて行く、
けふの去るのを停(と)めることが出来ない、
けふ一日だけでも好く生きなければならない。
『女ごのための最後の詩集』
音楽:BGMer http://bgmer.net
#朗読 #詩 #室生犀星 #心境