1月11日は広島でも長い時間、吹雪きました。
よく読んでいる賢治の雪の詩を載せてみたくなりました。
賢治にしては明るい詩です。
[今日は一日あかるくにぎやかな雪降りです]
宮沢賢治
今日は一日あかるくにぎやかな雪降りです
ひるすぎてから
わたくしのうちのまはりを
巨(おほ)きな重いあしおとが
幾度(いくど)ともなく行きすぎました
わたくしはそのたびごとに
もう一年も返事を書かないあなたがたづねて来たのだと
じぶんでじぶんに教へたのです
そしてまったく
それはあなたの またわれわれの足音でした
なぜならそれは
いっぱい積んだ梢(こずえ)の雪が
地面の雪に落ちるのでしたから
1927・3・4 『詩ノート』
★生前未完に終わった『春と修羅』第三集を想定して書き残された『詩ノート』の1篇。無題の詩であるため、冒頭の1行が題名とされています。冒頭の明るさに希望があり、「巨きな重いあしおと」が梢からの落雪であったという謎解きも肯定的に結ばれています。録音からは除きましたが、詩の最後は本来、
「雪ふれば昨日のひるのわるひのき
菩薩すがたにすくと立つかな」
の短歌で結ばれています。
音楽:BGMer
http://bgmer.net
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