笑顔・目線・言葉遣い
認知症のある方との関わりにおいて、大切なことは「伝える技術」ではなく、「通じ合う姿勢」です。その第一歩が、笑顔・目線・言葉遣いというシンプルな3つの要素です。
まず笑顔。表情は言葉以上に多くを伝えます。にっこりとした笑顔は、「あなたを歓迎しています」というメッセージになります。不安や混乱のある相手に、安心感を届ける第一の方法です。
次に目線。しゃがんで目を合わせる、横に並ぶ、ゆっくり見つめる。これは「あなたを理解しようとしていますよ」という非言語のサインです。相手の視界に入ることは、尊厳を守る大切な関わりです。
そして言葉遣い。丁寧で、ゆっくり、やさしく。命令口調や子ども扱いではなく、自己決定を促す依頼系の言葉で
相手を一人の大人として尊重することが基本です。名前を呼び、肯定の言葉を添えるだけで、関係性が大きく変わります。
認知症のある方とのコミュニケーションは、特別な技術よりも、人としての「まなざし」から始まります。笑顔・目線・言葉遣い――この3つが、尊厳ある介護の原点です。
7月12−13日、中国浙江省杭州で認知症講座の講師を務めます。
#認知症介護
#尊厳介護
#介護コミュニケーション
#介護の基本
#介護士学習
#介護家族