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快食ボイス668・FBはどこへ向かうのか —— クリック経済が生む倫理の崩壊

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今日は、Facebook(Meta)についての違和感について話してみたい。 ロイターが報じた「収益の1割は不正広告」問題 先日ロイター通信が報じたところによれば、Metaは詐欺広告や販売禁止品の広告を意図的に放置し、2024年の売上の1割をそれらから得ていた可能性があるという。 Facebookを使っている人なら体感としてわかるはずだが、近頃、怪しい広告が驚くほど多い。 「投資で一晩で◯千万円」とか「芸能人の名を騙った偽広告」とか、ああいった類のものだ。 こうしてユーザーが離れ、信頼が摩耗していく。 企業がクリック数だけを追い、倫理を切り売りしてしまう構造が露骨に見える。 --- ショート動画で拡散する“動物虐待コンテンツ” さらに気になるのが、リールなどのショート動画で流れてくる、動物に激辛料理を食べさせて反応を笑う動画である。 おそらく生成AIによるフェイク動画だと思う。 しかし、たとえフェイクであっても、動物が苦しむ姿を娯楽として消費する行為そのものが虐待の概念に含まれる。 動物行動学的に考えても、哺乳類なら辛味を嗅覚や粘膜で察知し、普通は食べない。 まして、食べた直後に水をガブ飲みするなど、知識が前提の行動は不自然だ。 辛味成分のカプサイシンは、熊撃退スプレーや催涙弾の主成分であり、人間ですら涙とくしゃみで活動不能になるほどの刺激だ。 それを“面白い”として流通させる文化に、まともな感覚は残っているのだろうか。 --- クリックを稼ぐためなら、何でも許されるのか こうした動画が再生され、クリックされるほど投稿者に収益が入る仕組みになっているという。 つまり、倫理よりも再生回数、生命よりも収益という価値観が可視化されている。 詐欺広告も、動物虐待動画も、根っこは同じだ。 感情を刺激すれば勝ち、という“闇のアルゴリズム”にすべてが従属している。 テック企業の巨大資本7社、いわゆる“Magnificent Seven”の中で、 僕は最も危うさを感じるのがMetaではないかと感じている。 倫理の薄さは、いつか企業そのものの信用崩壊につながるはずだ。 --- おわりに テクノロジーは本来、人を豊かにするためのものである。 しかし、倫理なき最適化が進むと、人間の感覚そのものが壊されていく。 “笑い”のために、どこまでを許すのか。 その境界線を、僕ら自身が考えるべきタイミングに来ているのだと思う。
3日前
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