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快食ボイス745・情報化社会で生き残る「安くておいしい」の見つけ方

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安くておいしいものは、なぜ消えるのか 安くておいしい。 この言葉に反応しない人はいないだろう。 僕も大好きだ。 見つけたときの高揚感。 自分だけが宝を掘り当てたような感覚。 しかし、そこには残酷な真実がある。 --- 価格はおいしさでは決まらない おいしいから高いのではない。 まずいから安いのでもない。 価格は需給で決まる。 みんなが欲しがれば高くなる。 みんなが欲しがらなければ安くなる。 それだけだ。 この当たり前の事実を無視して「安くておいしい」を語ることはできない。 --- 情報化社会は、安さを許さない 現代は異常な情報社会である。 SNS、動画、レビューサイト、AI。 何かについて「安くておいしい」と広まった瞬間、人が殺到する。 そして価格が上がる。 つまり、みんなが知っていて安いままのおいしいものは存在できない。 存在したとしても、それは一瞬で消える。 --- ホルモンと豚バラはなぜ高くなったのか 僕が若い頃、ホルモンは本当に安かった。 だが今は違う。 おいしさが知れ渡ったからだ。 豚バラもそうだ。 15年前なら100g98円で普通に買えた。 今はどうか。 100g198円はするだろう。 豚バラが突然おいしくなったわけではない。 みんなが「気づいた」だけだ。 市場は冷酷だ。 気づかれた瞬間、価格は上がる。 --- それでも、まだ残っている場所がある では、安くておいしいものは絶滅したのか。 いや、残っている。 それが魚介だ。 --- 魚介は難しいから安い 魚介は変数が多すぎる。 旬 海域 漁法 締め方 脂のノリ 性別 個体差 ここまで複雑だと、多くの人は思考停止する。 分からないから買わない。 買わないから値段が上がらない。 ここに盲点がある。 例えば広島のチヌ(クロダイ)。 時期と個体を選べば、とんでもなくおいしい。 だが、その「選べば」が難しい。 だから安いまま放置されている。 --- 天然魚はジビエである スーパーの肉は養殖である。 だから品質は安定している。 しかし天然魚は違う。 海を泳ぎ回る。 餌も環境も違う。 つまりジビエと同じで個体差が激しい。 この「分かりにくさ」が最後の防波堤なのだ。 だから市場が完全効率化しない。 だからまだ宝が眠っているのだ。 --- 肉はもうレッドオーシャンである 牛、豚、鶏は完全にコモディティ化した。 価格は市場に吸収され、ほぼ適正化している。 安くておいしいを探す戦場としては、もう厳しい。 だが魚介は違う。 まだ混沌がある。 まだ非効率がある。 まだ知識差が価格差になる。 今、最もブルーオーシャンなのは魚介なのだ。 --- 目利きなき者に、宝は見えない しかし、簡単ではない。 ・旬を知る ・型を見る ・脂を読む ・締めを理解する これは一朝一夕では身につかない。 だから多くの人はやらない。 しかし、身につけたら一生モノのお得な価値になる。 --- 学ぶことは、最高の娯楽である 安くておいしいものを見つけるために勉強する。 それを「これ、素晴らしいよ」と共有する。 これほど楽しいことがあるだろうか。 情報社会は平等ではない。 努力した者だけが、まだ残っている非効率に辿り着ける。 --- 結論 安くておいしいものは消えていない。 ただし条件が変わった。 ・みんなが知っている ・誰でも分かる ・簡単に拡散できる こうしたものは即座に市場に回収される。 だからこそ、 分かりにくいもの。 変数が多いもの。 目利きが必要なもの。 そこに未来がある。 魚介は、まだ間に合う。 そして目利きは、人生を面白く、お得にする技術なのだ。
12時間前
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