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快食ボイス689・続けられる人は、意志が強いのではなく、脳に優しい人

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はじめに 仕事納めを迎えた人も多く、ようやく「年の瀬」という実感が湧いてくる頃だ。 広島も冷え込んでおり、夜中には0度近くまで下がるらしい。 無事に、そして気持ちよく年末年始を過ごしたいので、今日は少し軽めの話をしてみたい。 --- なぜ毎日続けられるのか、という問い 快食ボイスは、気がつけば2年と少しで680回を超え、もうすぐ700回に届く。 「なぜ毎日続けられるのか」「どうして続いているのか」と聞かれることがある。 ここで重要なのは、僕が特別、意志が強いわけではない、という点だ。 むしろ逆で、意志の力をできるだけ使わないようにしている。 このライフハックが、すべての出発点である。 --- 脳は「やらない理由」を作る天才である 人間の脳は、とてもよくできている。 よくできすぎていて、「やらなくていい理由」をいくらでも生み出してしまう。 今日はジムに行くべきか、それとも外を走るべきか。 そう考え始めた瞬間、脳はストレスを感じ、決断を先延ばしにし、やらないための理屈を量産し始める。 これは怠惰でも性格でもない。 脳の仕様なのだ。 --- 「やるかどうか」を考えない、という発想 ではどうするか。 答えは単純だ。 やるか、やらないかを脳に考えさせない。 歯磨きをするときに、「今日は歯を磨くべきか、それともやめるべきか」とは考えない。 考えるのは「いつ磨くか」というタイミングだけである。 ジムも、英語学習も、発信も、すべて同じだ。 「基本的に毎日やる」と決めてしまえば、脳が考えるのはタイミングだけになる。 今やるか。 1時間後にやるか。 風呂の後か、寝る前か。 それだけでいい。 --- 意志力は、有限な資源である 意志決定には、大きなエネルギーが要る。 しかもその量は、無限ではない。 仮に一日の意志力が100だとしよう。 「歯磨きをするかどうか」で30使ってしまえば、残りは70しかない。 だからこそ、どうでもいい決断は、最初から排除する。 --- なぜ成功者は服を決め打ちするのか マーク・ザッカーバーグは、いつも同じようなフーディーを着ている。 スティーブ・ジョブズは、ジーンズとタートルネックだった。 彼らは服装に悩みたくなかったのだ。 服一つ決めるのにも、決断のリソースが削られることを知っていたからである。 優秀な人ほど「決めなくていいこと」を徹底的に減らす。 --- 快食ボイスも、ただの仕組みである 快食ボイスも「基本的に毎日やる」と決めている。 やるかどうかは考えない。 考えるのは、「いつ録るか」だけだ。 もちろん、疲れている日や、気持ちが落ち込んでいる日は、やらないこともある。 だが、その日はどこか気持ちが悪い。 歯磨きをせずに寝てしまった夜のような感覚が残る。 この「気持ち悪さ」が生まれたら、勝ちだ。 --- 英語学習で体験した「自動運転」 昔、NHKの英会話入門を何年も続けたことがある。 自分の車の中では英会話入門のカセットテープ以外をかけないと決めていたので、1ヶ月ずっと聞くことになる。 集中して聞かなくてもいい。 信号待ちの間、自然と耳に入る。 それで十分。 仕組みに乗せてしまえば、努力は不要になる。 --- 習慣化の正体は「優しさ」 習慣化とは、根性論ではない。 自分の脳に対する、最大限の配慮である。 最初に一度だけ決める。 あとは、自動運転に任せる。 頑張らない。 気合を入れない。 意志力に期待しない。 それが、いちばん長く続く。 --- 新年に向けて もうすぐ新年だ。 何かを始めようとしている人も多いだろう。 そのときは、ぜひこう考えてほしい。 「やるかどうか」ではなく「いつやるか」だけを考える。 そのための仕組みを作り、脳を楽にしてやる。 仕組み化が成功すれば、あとは続けるだけ。 一度、回せるようになると、コツが掴めると、大概のことは継続できるようになるよ。
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