はじめに
仕事納めを迎えた人も多く、ようやく「年の瀬」という実感が湧いてくる頃だ。
広島も冷え込んでおり、夜中には0度近くまで下がるらしい。
無事に、そして気持ちよく年末年始を過ごしたいので、今日は少し軽めの話をしてみたい。
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なぜ毎日続けられるのか、という問い
快食ボイスは、気がつけば2年と少しで680回を超え、もうすぐ700回に届く。
「なぜ毎日続けられるのか」「どうして続いているのか」と聞かれることがある。
ここで重要なのは、僕が特別、意志が強いわけではない、という点だ。
むしろ逆で、意志の力をできるだけ使わないようにしている。
このライフハックが、すべての出発点である。
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脳は「やらない理由」を作る天才である
人間の脳は、とてもよくできている。
よくできすぎていて、「やらなくていい理由」をいくらでも生み出してしまう。
今日はジムに行くべきか、それとも外を走るべきか。
そう考え始めた瞬間、脳はストレスを感じ、決断を先延ばしにし、やらないための理屈を量産し始める。
これは怠惰でも性格でもない。
脳の仕様なのだ。
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「やるかどうか」を考えない、という発想
ではどうするか。
答えは単純だ。
やるか、やらないかを脳に考えさせない。
歯磨きをするときに、「今日は歯を磨くべきか、それともやめるべきか」とは考えない。
考えるのは「いつ磨くか」というタイミングだけである。
ジムも、英語学習も、発信も、すべて同じだ。
「基本的に毎日やる」と決めてしまえば、脳が考えるのはタイミングだけになる。
今やるか。
1時間後にやるか。
風呂の後か、寝る前か。
それだけでいい。
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意志力は、有限な資源である
意志決定には、大きなエネルギーが要る。
しかもその量は、無限ではない。
仮に一日の意志力が100だとしよう。
「歯磨きをするかどうか」で30使ってしまえば、残りは70しかない。
だからこそ、どうでもいい決断は、最初から排除する。
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なぜ成功者は服を決め打ちするのか
マーク・ザッカーバーグは、いつも同じようなフーディーを着ている。
スティーブ・ジョブズは、ジーンズとタートルネックだった。
彼らは服装に悩みたくなかったのだ。
服一つ決めるのにも、決断のリソースが削られることを知っていたからである。
優秀な人ほど「決めなくていいこと」を徹底的に減らす。
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快食ボイスも、ただの仕組みである
快食ボイスも「基本的に毎日やる」と決めている。
やるかどうかは考えない。
考えるのは、「いつ録るか」だけだ。
もちろん、疲れている日や、気持ちが落ち込んでいる日は、やらないこともある。
だが、その日はどこか気持ちが悪い。
歯磨きをせずに寝てしまった夜のような感覚が残る。
この「気持ち悪さ」が生まれたら、勝ちだ。
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英語学習で体験した「自動運転」
昔、NHKの英会話入門を何年も続けたことがある。
自分の車の中では英会話入門のカセットテープ以外をかけないと決めていたので、1ヶ月ずっと聞くことになる。
集中して聞かなくてもいい。
信号待ちの間、自然と耳に入る。
それで十分。
仕組みに乗せてしまえば、努力は不要になる。
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習慣化の正体は「優しさ」
習慣化とは、根性論ではない。
自分の脳に対する、最大限の配慮である。
最初に一度だけ決める。
あとは、自動運転に任せる。
頑張らない。
気合を入れない。
意志力に期待しない。
それが、いちばん長く続く。
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新年に向けて
もうすぐ新年だ。
何かを始めようとしている人も多いだろう。
そのときは、ぜひこう考えてほしい。
「やるかどうか」ではなく「いつやるか」だけを考える。
そのための仕組みを作り、脳を楽にしてやる。
仕組み化が成功すれば、あとは続けるだけ。
一度、回せるようになると、コツが掴めると、大概のことは継続できるようになるよ。