【助けているのに大切にされない人へ|オリジナルソング『助けるほど遠くなる』】
困っていそうだから動く。
頼まれる前に気づく。
断れない。
少しでも楽になるなら引き受ける。
最初は感謝されていたはずなのに、
いつの間にか、
「やってくれて当たり前」
になっていることがあります。
今回の曲は、
優しい人の歌ではありません。
助けることでしか居場所を作れなかった人が、
初めて怒りや寂しさを認める歌です。
本当は疲れていたこと。
本当は断りたかったこと。
本当は寂しかったこと。
そして、
役割になってしまった優しさを、
少しだけ肩から降ろそうとする歌です。
支援には少し不思議なところがあります。
支える人が疲弊しても見えにくいのに、
支えられる人の苦しさは見えやすい。
最初は支援だったものが、
いつの間にか、
「支援する義務」
になってしまうことがあります。
支援者が怒る頃には、
たいてい怒ることしか残っていません。
その前には、
何度も我慢して、
何度も飲み込んで、
何度も笑ってきた時間があります。
だから私は、
支援者の怒りを、
優しさの反対側にある感情だとは思いません。
むしろ、
優しさが限界まで働いた証拠なのかもしれません。
最後の一節は、
『明日の予定を入れないまま
眠れそうな気がしている』
です。
公認心理師、介護職、医療職、教職員。
家族を支えている人。
そして、
支えてもらうことが少し当たり前になっていたかもしれない人へ。
届いたら嬉しいです。
note記事はこちら
https://note.com/kanousei/n/nedc23543e4d6
作詞:齊藤弘治
【助けるほど遠くなる】
Aメロ
困ってそうな顔を見ると
胸の奥がざわついた
頼まれてないことなのに
気づけば手が動いてた
疲れてないよって笑うたび
帰り道はムシャクシャした
誰かの役に立つことで
消えずにいられる気がした
Bメロ
「助かったよ」
その一言で
昨日の無理も忘れてた
返事が少し遅いだけで
何か悪かったかなって
サビ
助けるほど遠くなる
近づきたかっただけなのに
いつからだろう
「ありがとう」は減って
頼みごとだけ増えていた
断れない私の中に
誰にも見せない怖さがあった
何も持たないこの私を
そばに置く人いるのかな
Aメロ2
先に動く人になって
断らない人になって
気づけば私がいなくても
回る場所ばかり増えていた
Bメロ2
予定のない休日が
少し怖くなっていた
誰の役にも立たない日を
どう過ごせばいいか分からない
ブリッジ
あの日欲しかったものは
感謝じゃなかったんだ
何もしなくてもいいよって
隣に座る場所だった
ラストサビ
助けるほど遠くなる
そんな関係もあるんだね
優しさは捨てなくていい
擦り減るほど 無理はしたくない
誰かを助けるその前に
少しだけ自分を残しておく
明日の予定を入れないまま
眠れそうな気がしている
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