「血圧が高いと、クレアチニンも上がるんですか?」
今回は、LINE会員さんからいただいた、高血圧と腎臓に関するご質問にお答えします。
クレアチニンは、筋肉の代謝によって生まれ、主に腎臓から尿へ排泄される老廃物です。腎臓が血液をろ過する働きが低下すると、血液中にたまりやすくなります。そのため、腎機能を確認する血液検査の一つとして測定されます。
ただし、クレアチニン自体が血圧を上げるわけではありません。高血圧とクレアチニンの間にあるのが、腎臓の働きです。
高い血圧が長く続くと、腎臓にある細い血管や、血液をろ過する部分に負担がかかります。腎臓のろ過機能が落ちると、クレアチニンが血液中にたまり、検査値が上がることがあります。
反対に、腎臓には余分な塩分や水分を尿へ出し、血圧を調節する役割があります。腎機能が低下すると塩分や水分を十分に排泄しにくくなり、血圧が上がりやすくなります。
高血圧が腎臓に負担をかけ、弱った腎臓がさらに血圧を上げやすくする。この悪循環を早めに見つけることが大切です。
検査結果を見るときは、クレアチニンだけで判断しません。クレアチニンは、筋肉量、脱水、食事、検査前の激しい運動など、腎機能以外の影響も受けます。
一緒に確認したいのが、腎臓のろ過能力を推定するeGFRと、腎臓の傷みを調べる尿蛋白・尿アルブミンです。現在の数値だけでなく、以前の検査結果からどのように変化しているかも確認してください。
家庭で測った血圧も重要です。健診や診察室での一回の血圧だけではなく、朝と夜の血圧を記録すると、普段の状態を整理しやすくなります。
今回覚えていただきたいのは、「血圧と腎臓は、セットで見る」です。
健診結果が手元にある方は、クレアチニン、eGFR、尿蛋白、普段の血圧を並べてみてください。一つの数字に一喜一憂するのではなく、組み合わせと経過を見ることが大切です。
検査結果の見方や、どこを確認すればよいか分からない場合は、店頭でもオンラインでも一緒に整理できます。相談したからといって、何かを購入する必要はありません。
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